ネズミ講というのは、無限連鎖講とも言い
ネットワークビジネスとは違います。
ネットワークビジネスは人と人との間に、商品やサービスの流通がありますが、まったくないのが特徴です。
また一見、高尚な相互扶助の精神をうたい文句にしていますが、単なる金銭の配当織にほかなりません。実体は、助け合いなど、まったくなくて、それを主宰した人だけが、もうかる仕組みなっています。
ここがネットワークビジネスとの大きな違いです。
歴史的には、いくつかの組織があったのですが、当然、全国で、たくさんの被害者がでました。
手口としては、自分の紹介者たち(親ねずみ)に送金して、一番上位の親ねずみの名前を消して、その代わりに、自分の名前を書く。
また自分の子ねずみたちにも、自分と同じことを、させていくという、単純なもので、これを繰り返して、利益を得ていくという単純なことです。
電子送金などのない時代に、現金書留で、現金を送金していましたが、目の前で、束になった現金書留封筒を見せながら、「こんなにもうかるんだよ」と子ねずみになりそうな人々をあおって、動かしていました。
現実に、目の前でみせられた大金によって、理性をなくされた人たちが、まさに血まなこになって、子ねずみを探し出そうとしました。
そして、起こった悲惨な状況は、数多くの人々が、被害者となり、同時に加害者ともなるといったものでした。
社会的な影響も大きく、これを重く見た国によって、1978年に無限連鎖講の防止に関する法律が制定されたのです。
これにより、ネズミ講は法的に禁止されることになりました。
今でも、一部の中には、同様の仕組みが相変わらず出回っています。
ネズミ講は、参加するだけ、勧誘するだけで罰せられる法律違反です。
口コミと言う手段手法だけが、ネットワークビジネスと共通していますが、そのビジネスのシステムを明確にすることで、ネズミ講の被害から、逃れることは、できるのです。